俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 総合評価
総合評価
講評
作画:特別よくも悪くもなく、見ていて見苦しくない、安定した作画だったと思います。強いて言うなら、あやせが関係するシーンの作画はよかったです。例えば狂気に満ちたあやせの表情や行動、京介が思いっきり蹴られた時の吹っ飛び方など、面白い動きをした時などがあって面白かったです。
OP&ED:1期同様OPはClarisが担当し、世界観にあった良いOPでした。毎話毎話その回のテーマに合わせてOPの映像の内容変える工夫はとても良いと思いました。またEDは毎話別の曲、イラストを使い、その回の、そのキャラクターの気持ちが表現されていてとてもよかったと思います。
音楽:特別印象に残ることはなかったですが、適切に使われており、とても安定していたと思います。
シナリオ:正直、メインの話自体にはとても驚かされましたし、あの結果が本当に良い結末だったのかはわかりませんが、最終回につれて物語が加速していく感じはとても面白かったです。一番良いと思ったのはキャラクターの心情です。この作品は1期から2期始まってしばらくするまで主に京介オンリーの心情しか描かれていませんでした。しかし途中から黒猫や桐乃をはじめ、様々なキャラの想いが現れてきてとても面白かったです。あえて言葉では表さなかったり、少し変わった言葉で表現したりなど、視聴者がそのキャラクターについて考える機会を与えてくれるような作り方には感心しました。ただ、まだあやせはともかく、加奈子までもが京介を好きになるのはさすがに違和感を感じました。もしかしたら原作ではもっと話があるのかもしれないですが、アニメではさすがに接点が少なすぎて違和感しか感じませんでした。
演出及び個性等:まず、ここまでシスコン、ブラコンと貫くと言うのはなかなかすごいと思いました。確かにあそこまでシスコン公言されると気持ち悪いです。でも、それでも愛し通すと言い切る京介は本当にすごいと思います。そして色々なキャラクターが泣くシーンですが、ゆっくりと涙を長く時と、何かが切れたように大きな涙が一気に流れる時があって、その時のキャラクターの気持ちをダイレクトに伝える演出は良いなと思いました。
一言
とても良いエンドだったと思います!
常識にとらわれず、己の愛を貫いた良い話だったと思います。
何が一番良いかって、プロポーズの日の夜、ホテルでしっかり三ヶ月限定のカップルと言うのを決めていたことに深く感心しました。
やはり兄妹ではどう頑張っても結婚することはできない。その現実は超えられないとわかった上で、お互いの未来のために期間限定にしたこと、そして京介はその三ヶ月を、他の全てを投げ打ってまで守り抜いたんですから本当にすごいと思います。
後日談が見てみたい終わり方だったな〜と思いました。
例えばあやせ。
さようならって言ってましたけど、桐乃とこれからも友達でいるのなら京介とも会うことがあると思います。
その時、どうなるんでしょうかね?
他にも色々とまだまだ気になる要素を持ったキャラクターたちが多いので、気になります!
こう言った作品でよくあるダメなパターンとして、多くのキャラクターを登場させるくせに、大事なキャラにしかスポットを当てず、無駄に登場したまま終わってしまうことがあります。
この作品はこう言ったキャラの無駄使いがなく、初めは桐乃の友達ってだけだった加奈子までも活かしているんですから本当にすごいと思います。
そもそも結構前の作品ですし、どうやら原作も完結しているようですし、そもそもエロマンガ先生が新しく存在しているわけですから、しっかりとこれで完結だと思いますが、確か少し前あやせの話が綴られた外伝的なものが出版されたと聞いたので、期になる方はぜひ原作を買ってみてください!
ご覧いただき、誠にありがとうございました!☆彡